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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第7章 標的03「最強ヒットマン リボーン来る!!」


「あのさっ おまえたちに頼みがあるんだ!」

「え? 頼み? オレたちに?」

オレは瞬きしながら彼を一瞥すると男子を見る。

男子は言った。

「実は今日の球技大会のバレーなんだけどレギュラーが2人欠けちゃって

おまえたちに出てほしいんだ!」

「オ オレたちがぁ!?」

瞠目するオレに男子は話す。

「待田先輩と戦ってた空乃といい、先輩を倒した時のおまえ、まじかっこよかったよ!

その力を貸してくれ!」

「いや…でもあれは…」

オレは顔を引きつっていた。

私も頬を掻く。

男子は両手を合わせながら頭を下げて言った。

「なあ、たのむよ。たのむ! どーしても勝ちたいんだ!」

困ったな〜バレーなんて見たことあるけどやったことはないし。あ、でも死ぬ気弾を撃ってもらえばなんとかなるかも…

私はツナの内心での考えは分かってるので小声で言う。

「心配しないでツナ。僕がサポートするから」

彼の言葉にオレは頷くと言った。

「じゃ…やってもいいかな…」

男子はパアァ…と笑いながら言う。

「まじ!!? 先輩を倒したヒーローが2人も加入してくれれば怖いものなしだぜ!」

(ヒーロー…)

オレはその言葉に感激している。

私は言った。

「大袈裟だよ。なるべく力になれるようにするから」

「まかしとけ!」

グッとツナは力拳を作ってニカッと笑う。


チャイムが鳴ると大会に出る男子達は体操服に着替える。

「ツナ、はじまるぞ」

クラスメイトの掛け声にオレは言った。

「先にいってて」

と言ってオレは校内で誰かを探していた。
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