第7章 標的03「最強ヒットマン リボーン来る!!」
「リボーンが空乃君を気にする訳は元生徒だったからか」
彼の言葉に私は言った。
「ごめん。黙ってて」
謝る彼にオレは首を振る。
「ううん、謝ることなんてないよ。君は京子ちゃんを守ろうとしてくれた。それだけで充分さ」
私も言った。
「私からもありがとうね。斗真君」
彼は瞠目したまま私を見る。
私はウィンクしていた。
サラッと可愛いことしてくれてこの癒しの女神様は全くもう…
私は内心で言いながら言った。
「京子ちゃん……今、名前で」
京子は頷くと話す。
「うん♪ 武君が名前で呼んでいたから私もそうしようと思って…沢田君もツナ君って呼んでいい?」
「っえ!? う うん! もちろん」
「フッ…」
驚愕したオレは直ぐに頷いたので私は微笑んでいた。
「ハハハ…」
オレも釣られて笑っている。
私は言った。
「ならツナ、僕の事も名前で呼んでよ」
「え?」
オレは唖然とした顔で彼を見た。
私は武を見て言う。
「……僕、何か変な事言った?」
「いんや」
武は首を振る。
オレは言った。
「…名前で呼んでいいの?」
「うん♪」
オレの問に彼が頷くと何故かホッとしていた。
今日、ツナと私は意外と学校の人気者になっていた。
「何か……恥ずかしいね」
「…うん。そうだね」
私の言葉にツナは頷くが嬉しそうな顔をしている。
みんなに認めてもらって自信がつき始めたって所かな…
内心で呟いていると「ツナ! 空乃!」と声がかかって振り返ると同じクラスでバレーをやっている男子が居た。
これはアレか…
男子は言った。