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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第7章 標的03「最強ヒットマン リボーン来る!!」


「え?」

武の言葉にオレは瞠目しながら見上げた。

リボーンはフッと笑って居る。

さぁて…そろそろかな…?

私が一撃をお見舞しようとしたその時だった。

ドクンッ…、「ッ!?」

バッと私は目を見開くと距離を取る。

…嘘!? こんな時に!?

チラリと腕輪を見ると淡く光っていた。

ドクンッ…、「っぐ!」

私は呻く。

持田は好機と見たのか攻撃を仕掛けて来た。

力の共鳴が今頃来るなんて……ヤバイ……意識が…

「おりゃあっ!」

ブンッ、「ッ!?」

パシンッ…、ドカッ…、斗真は持田の横凪ぎをもろに食らって壁にドッとぶつかってドサッと倒れた。

「「ッ!?」」

「空乃君!」

「斗真!」

オレと武は彼に駆け寄る。

武が彼を抱き起こした。

「空乃君!」

その掛け声に私は目を開けてツナを見た。

なんて顔をして…

悲痛な表情をしている彼の顔を見て私は言う。

「…ごめん…ちょっとミスった。…ツナ……笹川さんを……守ってやって」

「っえ?」

彼の言葉にオレは瞠目した。

私は話す。

「僕は負けちゃったから…笹川さんを守れるのは…ツナだけだ…大丈夫。ツナなら……やれるさ……頼む…よ…」

ガクッと彼はそこで意識を失う。

「ッ!? 斗真!」

オレは驚愕した。

リボーンが言う。

「気絶しただけだ。山本、斗真を保健室へ運んでやってくれ」

「おう! 分かったのな!」

武は彼を抱えると保健室へ向かって走る。

オレは道場の外まで付いて来たが立ち止まり、俯いて居た。

リボーンはツナを見る。

「ガハハハ! 勝ったぞ! これで京子はオレのモノだ!」
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