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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第7章 標的03「最強ヒットマン リボーン来る!!」


私の気が変わったのを持田は少しだけ、後は武、そしてリボーンが気付いただろう。

私は鞄からあるモノを取り出すと武を見て言う。

「武! 鞄持ってて!」

ブンッと武に向かって鞄を投げる。

武は見事に受け止めるのを確認してから前を見た。

持田は訝しい表情をしながら言う。

「それは何だ?」

持田は私が手にしているモノを見ていた。

私はそれを玩びながら言った。

「本来は護身用のモノ何ですけど……剣道ならコレレが一番かと」

ヒュンッ、チャキンッ、一振りで茶色のそれは短い棒から木刀に成った。

持田は唖然としていたが言った。

「木刀か…竹刀とは少し違うが良いだろう。お前の防具は…

「要りませんよ」…ッ!? は?」

私の即答に持田は驚愕して居る。

私はニヤリと笑いながら話す。

「フッ…言ったでしょう。少しかじっていたって…そこでは防具なんてただの重たい飾りに過ぎませんし」

全員が唖然としていたが持田は言った。

「後悔しても知らないぞ」

持田が構えると私も構える。

「ッ!」

持田は瞠目した。

(何だコイツ…変な構えをしているのに隙がない!?)

ダッ…、私は先に仕掛けた。

ヒュンッ、カンッ、半回転して攻撃したが持田は受け止める。

「こんなものか?」

持田の問に私はポーカーフェイスで次の攻撃をした。

カンッ、カンッ、カンッ…、私の攻撃を持田は防いでいて防戦一方。

そんな光景を見ていたオレは呟く。

「……すごい」

武は頷くと言う。

「あぁ…でも斗真は本気でやってない感じだ」
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