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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」


「…っぐ! ああぁーっ!?」

絶叫する私を女は可笑しな顔で言う。

痛い痛い!!

身体中を尋常ではない激痛が駆け巡る。

「やはりⅠ世の血に適合しただけあってすごい研究結果だわ。女として生まれたからには色々とやらせてもらうわよ」

ニヤリと笑う女に私の相棒が身の危険の警鐘を鳴らした。

するとドカアンッ…、「「ッ!?」」

遠くで爆発音が響いた。

「何事!?」

「……っ」

女の隙をついて私は女の鳩尾をドカッと殴る。

「ッ!?」

ドサッと女が倒れた。

私は女から上着だけ拝借するとみんながまだ眠っている部屋に向かう。

くそっ! 体が思う様に動かないのは仕方がないけど……今はみんなを助けなきゃ!

私は内心でそう決心しながら通路を歩いた。

ドアが開いて研究者たちが私に気付くと言う。

「「ッ!?」」

「No.182が何故ここに!?」

「……っ」

ドカドカドカッ…、私は一息吸うと全員をノックアウトした。

「ん〜…」

私は自身の体を動かした。

死ぬ気の炎を体に巡らせるだけで超人離れした力が発揮できるか…超人的なあの力はコレのおかげでもあるのね(汗)

私は眠るポッドからみんなを出すと拝借した上着だけを着せて部屋の安全な隅に寄せてから炎の結界を張ってからまだ眠る子供達を見る。

見た所女子は私を入れて2人、後の5人が男子かぁ…。早く来ないかなぁ…あの人達…

内心で愚痴って居ると部屋のドアがドカアンッ…と破壊された。

『チェデフの者だ!! 貴様らおとなしく…し……て…ろ?』

入ってきて瞬きをする男。

それはそうだろう。全員が気絶しているのだからだ。
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