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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」


ジョットは優しい笑みをすると言う。

[彩花か……良い名だな]

少し照れる私。

[では彩花。そなたには何かと面倒事を頼むようで申し訳無いが後を頼む]

[はい]

その言葉に私は頷く。

ジョットは頷くと意識の奥へと沈んで行った。

私は胸に手を当てる。

消えた訳ではない。ジョットの意思はちゃんとある…綱吉のも…

私は意識を沈めて時が来るのを待つ。

そしてある人とのコンタクトを取る事が出来た。



ゴポポ…、私は目を覚ますと辺りを見た。どうやら中央に自分の他に6つのポッドの中で男女の子供が眠っていた。

……全員が初代ファミリーの…

悲しい表情をした私。

すると一人の女の研究者が私が居るポッド前までやって来た。

「目が覚めたのねNo.182。少し待って」

女はそう言って何処かに行くと私が居るポッドの水が抜かれ始めた。抜かれ事に寄って中が鏡みたいになり、この世界での姿が映っていた私。

ハニーブラウンに軽くカールがかった腰まである綺麗な髪にオレンジ色の双眸は紛れもなくジョットの持つ色。

でもそれ以外は普通の女の子と変わらない愛らしい姿だった。

確か…ジョットは男性よね? 適合した媒介がこの女の子の体だったって事か…。キレ可愛いすぎるわね。この世界の私(汗)

そう内心でそう愚痴った。

ぐぐぐっ…、こてんっ…、立とうとしても立てずに座り込む私を女はタオルを持って慣れた手付きでポッドの外へ出す。

さっきの部屋が見える個室に連れてこられた私は色んな薬の実験をやらされた。
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