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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第7章 標的03「最強ヒットマン リボーン来る!!」


窓からはちょうどツナがリボーンと一緒に出かける姿が見えた。

あの事件の始まりかぁ…ってヤバ! 今日は京子ちゃんに相談事を頼まれてたんだった!

私は私服に着替えると急いで出る。

ちょうどリボーンと別れた後だったから良かった。

向こうもこっちに気付くと駆け寄って来る。

「あ! 空乃君」

彼は言った。

「ごめんね笹川さん。うっかりして約束してた事を思い出して来たんだ」

私は微笑みながら言う。

「フフフ…大丈夫だよ。ごめんね、急に相談事を頼んで」

謝る私に彼は首を振る。

「大丈夫だよ。それで相談事って何?」

私は言う。

「実はね…」

私の言葉に彼は瞠目した。

「え? それって本当に?」

「…うん」

彼の問に私は頷づくがその表情は沈んでいる。

おのれ…親友である京子にこんな表情をさせるあのゲス先輩…絶対許さん(怒)

「……彩ちゃんどうかした?」

「っえ?」

彼は唖然と私を見る。

私は言った。

「空乃君……ううん…空季彩花ちゃんでしょ? 2年間しか一緒に居てなかったから他の人たちも

ツナくんも忘れてるみたいだけど私は会って話して確信したんだ。

山本君も空乃君が彩花ちゃんだって気づき始めてると思う」

彼は愕然とする。

自分の変装を直に見破ったのは京子が初めてだったから

彼は一息吐くと話す。

「ふぅ…京子ちゃんは鋭いなぁ…思わぬ伏兵だ。察しの通りよ。今は訳あってこの姿と性を偽っているから

誰も私の事には気付いていない。でも私の正体は隠しておいてほしい。

ツナたちには何れ私から直接言うつもりだから」

私は頷くと言った。
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