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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第7章 標的03「最強ヒットマン リボーン来る!!」


こっちの世界に来て数年、転校して来てから早半年を過ぎた。

夏は過ぎたが、朝晩の気温差が続いている。

さて、私はクラスの男子たちと一緒に体育館でドッジボールをしていた。

何故かって? 体力テストが早く終わったから♪ 私は来るボールを避けては受け止めて相手を殲滅していった。ツナは早々に当たって外野でサポートして

彼の投げてくれたボールを私がキャッチすると最後の一人を倒す。

「うわぁーっ! 負けたぁ!」

負けた男子たちは落ち込んで居た。

なんたって2対10だからね。ん? 不利なんじゃないかって? ご心配ありがとう。家庭教師様にネッチョリと動体視力と反射神経を鍛えられた私はそんじょそこらの投げたボールは全部スローモーションに見えるんだよ。彼の投げたボールはあの子が無意識にやってるのか私の元にパスをしてくれたから私が返り討ちに出来たんだよ。彼の侮辱する者は誰であろうと許さないからね♪

私は項垂れる男子たちに笑顔で言う。

「そんじゃ、掃除頼むね!」

私はツナを連れて体育館を出る。

オレは言った。

「……空乃君、本当に良かったのかな?」

彼の問いの意味は分かっている私は話す。

「君を侮辱したあいつ等が悪いんだから自業自得。君は自分が侮辱されて悔しくないの?」

その問にオレは言う。

「悔しくなんかないって言ったら嘘になるけどオレは別に言われても気にしてないよ。

小学校からずっと虐めや侮辱はしょっちゅうだったし」

おのれ、奴らめ可愛くて優しいツナをここまでするとは許さん(怒)

内心で苛立っていると彼はふと校舎の方を見ている。
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