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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」


私の視界は真っ白になる時に眦から一粒の涙が零れ落ちた。



私は目を覚まし、起き上がると布団にポタポタッと雫が落ちた。

涙を拭って時計を見るといつもより早く起きてしまったみたいだ。

私は寝間着を脱いでいつものを付け、制服を着るとペンダントを握りしめる。

ポゥッ…、炎が灯り、男子の斗真に変身すると頃合いの時間だ。

私は2人に挨拶を済ませると先に家から出た。

勿論、表からの裏からだけどね

ちょっと歩くと武の姿が見えた。

「おはよう武♪」

「ッ!」

私の呼び掛けに武は振り返ると言った。

「おう! 斗真じゃん。おはようさん!」

挨拶してくれた武に私は微笑む。

すると後ろからパタパタと駆け足音が聞こえて振り向くとツナが手を振りながら駆け寄った。

「おはよう! 武、空乃君!」

「「おはよう!/なのな♪」」

私と武は笑顔でツナに挨拶した。

オレも釣られて笑顔になる。


私はこの雰囲気の中に自分が混じれているのが嬉しかった。


そしてあの赤ん坊の彼が来るその時がこの仄かで平和な日常の終わりを告げる。
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