第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」
最終の試練…でも何だろう? この力……私に馴染んで来る
内心でそう呟き、私は箱を閉じると就寝した。
[……彩花]
「!」
呼ばれた私は振り返る。
そこにはⅠ世が居た。
「ジョット……お久し振りと言った所かしら?」
首を傾げながら問う私にⅠ世は頷くと言う。
[あぁ…そうなるな…その力……受け継いだのだな]
私はⅠ世が言う力とは恐らくこの腕輪の事を言っているのだと分かり頷くと話す。
「えぇ…これはこの世界でイレギュラーな私たちへの保護権力みたいな物って思っておけばそこまで苦ではないわ。
心配で見に来てくれた事には礼を言うわよ。ありがとう」
Ⅰ世は唖然としていたがフッと笑うと言った。
[お前が大空に選ばれると思っていたよ]
私は苦笑いしながら話す。
「アハハ…でも私なんかが大空に選ばれる何て
ちょっと意外過ぎて大丈夫なのかな? って不安になってる」
Ⅰ世は言った。
[何故、不安になるんだ?]
私は言う。
「大空は全てに染まりつつ、全てを飲みこみ包容する…私にはそれは不向きな感じで」
Ⅰ世は言った。
[お前は充分大空の包容力を持った少女だ。何せ俺たちがその証拠だ]
いつの間にかG達まで居た。
[我らは君の力でこうやって君と会う事も直にプレゼントも渡せるのだからな…フッ…]
どやっと言うⅠ世を頭からGがドカッと思いっきり拳で殴る。
「……っ ///」
私は口説かれかかっていた事に気付くと顔を真っ赤にした。
[[☆●★◆▲○□!]]
Ⅰ世はGと何やら抗議している。