第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」
私は真ん中の煌めくオレンジ色のアクセを取ると右手首に着けた。
ドクンッ、「ッ!?」
私は驚愕するとガクッと崩れ折れる。
頭の中に巫女の記憶と痛みが襲う。
「……ぅ…」
必死に声を押し殺した。
何て悲しい記憶何だろう。…愛する人たちを守る為に自らこのナトューラアクセに想いと力を封印して消滅した初代…
「……っ」
ポタポタッ…、悲しみで涙が止まらなかった。
数分後、落ち着いた私はふと箱の隅に挟まれている手紙に気付くとそれを取って読む。
[この腕輪に選ばれし者たちへ。
私たちは約千年前に生きてた者です。この手紙と腕輪に選ばれた者たちよ。
この力はある7属の3種=21の力を持つ物質の影の存在、その者たちを主と定める事も否定する事も許される特殊な力を持っています。
善の者が使えば栄光ある平和な世界に…悪の者が使えば世界を滅ぼす事も出来ます。
腕輪に選ばれてしまったらもう普段の生活には戻れません。ですが、大切な者たちを守る事は出来ます。
だから、この力を否定しないでほしい。そして願わくば3つの大空を救って。私の我が儘な願いをどうか叶えて…。
もし叶えられるなら腕輪を未来永劫に壊して。
あなたたちの代で終わらせて下さい。お願い事ばかりでごめんなさい。
そして…この腕輪に選ばれたあなたたちには最終の試練が在ります。それは力が慣れてくれば、腕輪が
あなたたちに教えてくれるでしょう。では、次期フィーネになる者達にナトューラの加護があらん事を…。
ナトューラの守護者より。]
私は腕輪を見た。