第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」
私の言葉にツナと武は慌てて駆け出した。
走り高跳びでは私が2位でツナはビリにならずに済んで居て、走り幅跳びも武が一番で私は中間で次にツナだった。
屋外のテストが終わると私達は教室に戻る。
「ビリにならずに済んで良かったぁ〜…これも空乃君のおかげだよ」
私は頬を掻きながら言う。
「そんな事無いよ。沢田君の実力だって」
さっきから誰かの視線を感じるなぁ…。
授業が終わると部活動の時間だ。
彼がクラスメイト達に別れを告げた所で私は言う。
「そう言えば沢田君って入る部活とか決めてるの?」
彼の問にオレは苦笑いすると言った。
「アハハ…どれもオレには不向きな部活でさぁ」
私は言った。
「じゃ…僕も止めておくよ。たまに親から用事を頼まれる事あるからね」
オレは少し考えると呼び掛ける。
「……空乃君」
「何?」
首を傾げる彼にオレは言った。
「あ あのさ良ければツナって呼んでよ。オレたち友達なんだしさ」
私は唖然としていた。
ツナから渾名呼びを許可された。あぁ…今日はなんて良い日何だろう!。
内心で感動に浸りながら頷くと話す。
「うん。じゃあ…ツナはこれからどうする? もし宿題が分からないなら僕が教えるけど」
「っえ!? 本当に!?」
オレは驚いた顔で彼を見た。
「うん」
私は頷く。
既に2人分の問題解答サポートノートは仕上がり済みだ。リボーンが来るまでは少しは分かるようになってもらわないとね♪
内心で呟くと彼の勉強会を兼ねて沢田家へ向かう。
家に着くと久し振りに会う奈々さんは相変わらず綺麗でした。