第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」
私は内心で歓喜しながら授業のレポートをした。
ツナと武用にね♪
次の体育では体力テストだった。
男女別で男子である私たちはグランドでボール投げ、50m走、走り幅跳び、走り高跳びをする事。
彼は何故かオロオロしている。
私は気になって声をかけた。
「どうしたの? 沢田君…そんなにオロオロして」
彼の問にオレは言う。
「オ オレ、あんまり運動は得意じゃないんだよ。絶対ビリだよ〜」
私は彼の肩を持ちながら話す。
「良い? 沢田君、何事にも諦めてやってしまったら後悔しかないよ。だから後悔しない様に
死ぬ気でやれば大丈夫だってこれ俺の先生の受け売り♪」
ニカッと笑う彼を見てオレは頷くと言った。
「うん…そうだね。死ぬ気でやってみるよ」
「その意気だよ!」
私は頷く。
最初は50m走。
ツナは3着、武は余裕の1着かぁ…
私は内心で呟きながら走る。
「1着でしかも10秒代…だと!?」
先生は唖然としていた。
ヤッベ…やり過ぎたわ(汗)
「ふぅ…」
私は汗を拭ってるとツナが駆け寄って来た。
「スゴイね空乃君! クラスの中で一番速いよ!」
その言葉に私は苦笑しながら言う。
「アハハ…沢田君だって頑張って3着になったじゃないかスゴイ、スゴイ!」
バシバシと背中を軽く叩いてやる。
「い 痛いよ空乃君!」
彼は苦笑いをしていた。
武の視線が刺さってるなぁ…
次はボール投げ。
武は長い60mを出した。
ツナに私は助言を言うと中間辺りに落とす。
よし! 良いよ、ツナ
私は内心でガッツポーズをした。
「ラストは空乃!」
「…空乃君」
「ん?」
私は呼ばれて振り返る。