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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」


私は内心で決意するのと同時に担当からの声が掛かったのでドアを開けて中に入り、教壇に上がり、正面に向く。

隣では教師が私の名前を書いていたが漢字が違うのに気付く。

「あ、先生名前間違ってますよ。その◇でなく▲□の■の方です」

私の指摘に担当は慌てて書き直す。

クラス全員が苦笑して居た。

担当は咳払いすると話す。

「ゴホンッ…えぇ…彼はイタリアへ5年間留学していた転入生の空乃斗真君だ。

みんな、仲良くするんだぞ」

「とってもイケメンじゃない!!」

女子たちは歓喜の声を挙げた。

私は言う。

「空乃斗真です。帰国してまだ間もないので色々と教えてくれると助かります♪」

私は最大の笑顔で笑う。

「「……///」」

女子も男子もその微笑みに酔いしれていた。

オレは彼を見て居た。

(空乃君かぁ〜…綺麗な子だなぁ…黒髪も綺麗だし地毛だよね?)

オレから見た彼の見た目は肩より少し長い黒髪に眼鏡から覗く漆黒の双眸は何故か引き込まれそうな錯覚に囚われていると彼との視線が合ってフッと小さく笑った。

(え!? 今のオレに向けて笑った?)

オレは内心でドキッとした。

教師は言う。

「空乃の席は沢田の後ろだ」

私は指示通り、ツナの後ろに座って、鞄を引っ掻け、教科書と筆記具を出していると彼が振り返って言った。

「オレ沢田綱吉。よろしくね空乃君」

彼から声をかけてもらえるとは思っていなかった私は一瞬唖然としたが直ぐに返事した。

「……ぁ うん…よろしく」

あっぶねぇ…一瞬唖然としちゃったよ。だってツナから声をかけられるなんて思ってなかったんだもん!
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