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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」


私はご機嫌に町を歩いて回っているとふと目の前から歩いてくる1組の男女が居る。

その片方は十中八九、京子。

そして京子と楽しそうに話す茶髪の無重力に逆らった髪型に栗色の双眸を持つ少年を私は一人しか知らない。

次期ボンゴレボスの10代目候補で後に就任する沢田綱吉その人だった。

良かった。京子と仲良く話せてる所を見ると大丈夫そうね。それになんかダメツナ感が薄いし…。武達が居たお陰かしら? 元気そうで何よりだわ

内心で呟きながら私と2人はすれ違う。

私は知らんぷりをして速足に去った。

「「ッ!?」」

バッと振り返った2人はその人物が居ない事に気付く。



そして入学式が終わり。その次の日、私は制服を着て、度数無しの眼鏡を掛けて、鞄を持って下へ下りた。
私はリビングに居る2人を見つけると言う。

「おはようお母さん、お父さん」

「「おはよう」」

ご飯を食べ終えて、腕時計を見ると登校しなければならない時間になっていた。

「それじゃあ、行ってくるね」

「「いってらっしゃい♪」」

私の掛け声に2人は微笑みながら見送くる。
靴を履いて外に出ると並盛学園へ向かう道を進んだ。

校門には案の定風紀委員たちが居た。

実際に見ると威圧感あるなぁ…

私は草壁を見付けると駆け寄りながら言った。

「あの…すみません。風紀委員の方ですよね? 僕、今日からこの学園に海外からの転校生なんですが…」

リーゼントきっちり決め、精悍顔の草壁は私を見て言う。

「証明書はあるか?」

「えーっと…これですか?」

草壁の問に私は鞄から言われた物を渡した。
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