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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」


9世から女子用の制服も贈られくる。

添えられた手紙には『綱吉君を頼むよ』とイタリア語で書かれていた。

私は微笑む。

「フフフ…」

彼が来るまでの間にツナに色々と仕込んでやならいとなぁ…まぁ…半年の夏に来るから少しは時間が在るから……試しに男装をしてみますかね♪

内心で呟くと特注のベストを胸に着けて、その上から水色のTシャツに黒のフード付きジャケットを着て、紺のジーパンを履くと首から下がるペンダントを両手で包む。

キランッ…、淡い炎が包むと彼女の姿は男の姿へと変わった。

姿鏡で自分の姿を見て私は驚く。

「ッ!? おぉっ!? スッげぇっ!! 本当に男になってる♪」

胸に揺れるペンダントは淡い光を放っている。

Ⅰ世がくれたこのペンダントは内にある炎を使って使用者の姿だけではなく性別を変える有幻覚作用があるのだ。

炎を消せば元の姿に戻るが、特注のベストのおかげで体の作りは男子と見間違う程。

私は買い物に行くと言って、帽子とサングラスをかけて家を出る。

今日はまだ日曜だから明日の入学を待つ子供は家に居るかはたまた外へ遊びに行くかに分かれるだろう。

私は服屋で男性物の服を幾つか買い、序でにアクセサリーも買う。

あぁ~…男装様様だわ。この綺麗なシルバーアクセサリーを着けられる日が来るなんて〜…

私は内心で嬉しくて泣いた。

ふと視界の近くに見知った髪型の青年が過った。

あれ? 今のって…

私は店を出るとその青年を見る。

買い物をしているその横顔を見て確信した。

やっぱり武だ! あんなに背が伸びてたなんて、やっぱり武はすごいわね♪
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