第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」
骸の言葉に魂に溶け込んだ綱吉が震えていた。
私は泣き顔の笑顔で言う。
「うん。……ありがとうね…むっ君」
私は優しく骸を抱きしめる。
骸は言った。
「大きくなったら今度は僕達が貴女を守ります。……だからそれまではどうかお元気で…ママン」
骸も泣き顔の笑顔で言う。
私は言った。
「じゃあ…むっ君に私からの予言をあげるわ」
骸は瞬きしながら言う。
「よ 予言ですか?」
私は頷くと話す。
「うん。……[貴方は2年後にある少年と接触する。そしてその出逢いが貴方の運命を大きく変える事となる]
まぁ…これを信じる信じないはむっ君次第だからあんまり気にしなくて良いからね」
骸は唖然としながらも頷く。
そして、邸を出て少ししてヴェント達が茂みから出てきた。
「……皆…」
ヴェ「アーリア……我等はいつでもどこにいても心は貴女と共にあります」
アック「だから……さよならは言わない」
テッラ「貴女が元気で過ごしてもらう事が俺達の願い」
フオー「我等……守り手一同は」
ボスコ「この邸にまた会える日を楽しみしてます」
ブイヨ「どうか…それまではお元気で…」
「「「「「「我等のアーリア」」」」」」
ヴェント達の言葉に私は微笑むと言う。
「フフフ…うん。ありがとう……皆も元気でね」
ヴェント達は頷くとバッと姿を眩ませる。
「……また会えるよね…」
私の呟きは風によって消された。