第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」
帰る前に私は子供達にも挨拶した。
骸達は私より1つ上だけど精神年齢は…ケフン…だからみんなの事はそんなに気にはしていないし…私は骸達を自分の子供の様に可愛がったからね♪ それに他の子供達を骸達が主に面倒を見てくれていたので助かっていたな
執務室に骸達を呼んだ私はそれぞれの頭を撫でながら言う。
「本当にいつもありがとうねむっ君、犬君、ちぃ君」
「「「……///」」」
微笑む彼女の笑顔に骸達は顔を赤らめている。
これでこの達は孤独じゃ無くなる…アリア達アルコバレーノの援助もあって子供達はすくすくと普通の子供として育っている。
昼前に私は一人で部屋に残した骸に言う。
「むっ君……私が居ない間はみんなの事お願いね」
骸は頷くと胸に手を当てながら言った。
「Si.ママン。……僕のこの命に変えてもここに居るファミリーは守りますよ」
私は骸の側に方膝を着いて、その胸に当てる手を握りしめながら言う。
「むっ君……私からの願いは自分の命を守りつつ、仲間の命を守る…
…そんなファミリーを私は目指したいの…綺麗事を言っているのは百も承知よ。
でもむっ君…貴方が居なくなったら…犬君とちぃ君が悲しむって事を忘れないでね」
「ッ!?」
骸は驚愕する。
私は言う。
「私もむっ君が居なくなるのは嫌よ……だから何があっても命だけは絶対に粗末にしないで…」
骸は私の切なそうな表情を見て手を握り返しながら話す。
「はい。ママン……ですからそんな切なそうな表情をしないでください。
貴女は笑ってる笑顔が一番似合っているのですから」