第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」
私の問にアックア達が頷くとヴェントは言う。
「はい。貴女のご配慮のかいもあって我等ファミリーは今を幸せに過ごせています。そして貴女の元に
皆でこうして集まれた事にも幸せを感じています」
私は苦笑いする。
「アハハ…大袈裟すぎよ」
私たちは骸と他の子供達を助け出すとその施設を燃やした。
子供達はブイヨ達が代表として預かる事になり、リボーンと共に森の奥に作られた立派な邸に入る。
私は子供達に向かって言う。
「みんな〜…今日からここがあなた達の新しい家であり、みんなの帰ってくる場所よ。これから私達はあなた達のファミリー―家族になるのよ」
「家族に…?」
生気を失っていた子供達の目に光が戻ると言う。
「じゃあ…貴女が…ママン?」
一人の子供の問に私は微笑むと話す。
「フフフ…そうよ。……みんなのママンよ。頼りないかもしれないけれど…あなた達みんなを守るって決めてるわ」
彼女の強い眼差しとその温かな笑顔は子供達の心を優しく包む。
「本当にいつも大空の様な人だよ……貴女は…」
仮面越しにヴェントはそう呟く。
それからは慌ただしい日々が続いた。
子供達の衣類や食事等をファミリーの交代制でやっていく。
リボーンも嫌々で子供の相手をしていたが子供が喜んでいたから子供達からは大人気だった。
そして子供達の中から優秀な子が3人選ばれた。
私は話す。
「これから貴方達3人にそれぞれ私から名を与えます。いつまでも名前が無いのは正直不便だからね」
彼らは瞬きして居た。
私は言う。