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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」


「「ッ!?」」

オレは瞠目すると言った。

「これは羽化が始まったか!? アーリア! レオンからお前へオレの生徒としての証だ! 有り難く受け取れ!」

ポンッとレオンから2つの光る物体が放たれる。

1つはイタチと成って彩の左肩に飛び乗り、そしてもう1つは指出しの手袋で18の数字が書かれている。

それを片手で受け取った私はリボーンを見た。

オレは話す。

「そいつらはお前の力を微調整してくれる品物だ。今までの分、今日は思いっきり暴れて良いぞ」

オレの言葉に彼女はニヤリと笑うとそれを嵌めてイタチを見る。

「鈴、お願い!」

イタチの鈴に声をかけると一声挙げ、炎と成って彼女の頭上に落ちた。

炎と成った鈴が全身を包むと目を開く。

「「「「「「「ッ!?」」」」」」」

リボーンと集まったヴェント達はその姿を見て目を見開いて居た。

「き 貴様はまさか!? ッ!?」

マフィアの言葉が出る前に私はそいつを沈めた。

(彩の姿はⅠ世が着ていた服の色違いを着てるのと髪も瞳も本来の色に戻っているからオレが驚くのも無理はない)

オレは言う。

「…アーリア…その姿は…」

彼女は悲しい表情をしながら答えた。

「リボーンの思ってる通りだよ。私はある実験で産み出された初代の生まれ変わり

みたいな存在であり、異世界の人間である私がこの体に入った事によって生まれた者」

私は鈴を元に戻す。

するとヴェント達が私の元に集まると一斉に敬意の構えを取る。

「え?」

訳がわからず瞬きをする私。

ヴェント達は言った。

ヴェ「やはり貴女が我等の主だった」

アック「まさかこんな近くに居られたとは…」
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