第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」
彼の言葉に私はハッとすると言った。
「っえ!? リボーン今、私の心……あ、また私、涙が…」
オレは話す。
「無理すんな……泣きたい時は思いっきり泣けば良い…そんでもって
泣き止んだら笑え今はお前を責める者は誰もいねぇからな」
「……っ」
彼女は顔をくしゃりとするとオレを思いっきり抱きしめながその胸の中でらわんわん泣いた。
オレは小さな手で私の頭を撫でる。
(コイツの心がズタボロだな。いったい何がコイツをここまで追い込んだのか…十中八九ボンゴレ関係なんは間違いねぇな…。泣いた事でコイツの心はみるみる修復されてるな。しかしオレ様を出逢った瞬間に魅了するとはな…末恐ろしいぞ)
内心で呟くとオレは9世を見て言う。
「9代目、コイツが一人前になるまでオレが見てて良いんだな?」
その問に9世は頷く。
(君に彼女を託すよ。彼女が自分が大切な人を守れる力を付けたら……直ぐにここを発つだろうがね)
読心術でオレは9世の言葉に頷くと彼女を見て言う。
「彩、これからお前が一人前になるまでオレ様がネッチョリと指導するから覚悟しろよ」
泣き止んだ彼女はハンカチで顔を拭くと微笑みながら言う。
「フフフ…ネッチョリかぁ…望むところだよ。リボーン」
「……」
その微笑みを見てオレはボルサリーノを深く被る。
(か 可愛いすぎるだろ……天然もあるってか…コイツは笑顔が一番良いな)
それから私はリボーンの指導の元、戦闘力、知識などを家庭教師として叩き込んでくれる。
途中で彼の兄弟子になるディーノも加わって、私はこのサバイバル生活満喫していた。