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COMPLEX【 R 18 】

第3章 煩悩に忠実に(兄side)


別に欲求不満だったわけじゃない。


18年、こいつの兄をやっていて、可愛いと思うことはあった。


それでも


その可愛いは妹としてだった。



クソ生意気で、泣き虫で、以外にお兄ちゃんっ子で…



まさか自分がシスコンとかの前に兄としてどうかしちまうなんて…



指に絡めるように美菜の髪の毛を触ると、ビクビクと体を震えさせていた。




こうゆうの、なんて言うんだったか…


虐めたくなる…


傷つけたくなる…


嗜虐心っつーのかな。


「目ぇとじねーの?」



ビビってる美菜に笑顔を向けても
さらに身体を硬直させながら顔を引きつらせている。




「俺、髪の毛サラサラのストレートロングが好きなんだわ」



所々ハネているくせっ毛。


「お兄ちゃんの好みなんて知らないし!!」



ほれ、またそんな可愛げのないこと言う。


「色気もねーしよー」




「はぁ?!ふざけんな、そんな私に手ぇ出したのは何処の何方さまだよ」



「はんっ、聞こえねーなぁ」



急に暴れ出す美菜を無理矢理壁に押し付ける。不安気に揺れる瞳に吸い付くかのように顔を近づけていく。



あともう少し。



また味わいたい。



どんな感触だったか。
どんな表情したか。
どんな吐息をだしたか。





狭い洗面所でコイツの浅い息使いだけか聞こえてくる。


コイツも興奮とかすんのかな…?



18歳にもなって


3歳差の妹にドキドキするなんて


我ながらキモいな。笑えねーし



舌を少し伸ばすと柔らかい感触。大げさなぐらいにビクつく美菜。
抑えつけ覆いかぶさるかのように近づくと
美菜は微かに口を開いた。



そーそー、受け入れろ


ヌルリのした感覚が舌にまとわりつく。
互いに歯を磨いたばかりだからか、歯磨き粉の味がした。



「ふっ…ん……ふっ……ふんぅ……」



今、止めなきゃやべぇ。


「ぃ…らぃ……んぅ、ふっ」


舌に吸い付きすぎたのか顎が疲れたのか美菜の口から涎が流れ出す。



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