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貴方が傍に居たら

第1章 プロローグ


私の部屋は202号室。
201号室がノートン・キャンベルさん。
203号室には女性の方でトレイシー・レツニックさん。

トレイシーさんは同じ荘園大学で同じ機械専門ということもあり親しくなった。ボーイッシュな人柄ではあるがショートが良く似合う可愛い女性という感じ。


『トレイシーさんってお堅い呼び方は辞めてくれ~』

「じゃあトレイシー?」

『それのが嬉しい!僕は愛染って呼び捨てにするからな!」


トレイシーに201号室のノートンさんを知ってるか聞くと


『あー知ってる知ってる。同じ荘園大学だけどアイツは鉱物専門。基本無口で1人でいるからあまり近寄る人はいないけど、あのクールさがたまらない~っとか謎なことを言ってるファンも居るんだよな笑』

「ぷっ。やっぱ何処でもそういうファンとかいるのね笑」

『そうそう。でももっと凄いのが1個上の先輩達なんだけどファンクラブとか余裕であるくらい、やばい4人組がいるんだよね。』

「ファンクラブ!?4人組!?もうアイドルじゃん笑」

『いやまじアイドルみたいだよ~。毎朝勘弁してくれって感じ。ANEW組って言われてるんだけど...』


そう言ってトレイシーは説明してくれたのだが、どうやら荘園大学にはアイドルグループみたいなANEW組という男4人組が居るらしい。

A=イソップ・カール
N=ナワーブ・サベダー
E=イライ・クラーク
W=ウィリアム・エリス

それぞれのイニシャルを合わせてファンクラブの子達がネーミングしたらしい。


『ま!そんな感じ。とりあえず明日から学校だから専門も一緒だし色々案内するから朝迎えに行くね。寝坊はダメだからな!』


トレイシーと明日一緒に行く約束をして今日は取り敢えず帰宅した。


ANEW組、ノートンさん...今日だけでたくさん名前を聞いて頭がパニクりそうだったが、これからの大学生活への不安はトレイシーのお陰で少し薄れ期待のが大きくなった。

(明日から頑張ろう)

そう決意して眠りについた。
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