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貴方が傍に居たら

第2章 イソップ・カール


〈 ....さま、ナ、、様〉

『なに、、したの?』

誰かは分からない。
けど怒っている声が響く。

会話も聞こえなくなってきて


私は気付けば意識を失っていた。





--------

『愛染、愛染、、起きて』

トレイシーの声で目覚めた。
朦朧とする意識の中前にも休んだことのある医療室にいることが分かった。

『大丈夫?叩かれて気失ってたんだ。』

「トレイシーこそ、大丈夫?」

『僕は大丈夫だよ。ちょっとビビっちゃったけど、あの後ナワーブ先輩とイソップ先輩が間に入って女の子たち追っ払ってくれたんだ。』

どうやら私達を庇ってくれたのはイソップ先輩とナワーブ先輩だったらしい。
普段あまり口を開かず大人しいイソップ先輩が怖いと思うほどに怒鳴りつけてたらしい。

『そ、それでなイソップ先輩がさ、、君が叩いたのは僕の彼女って言ってた...』


「そうなんだ....ん?へ?彼女?え!」


朦朧としていたはずの意識が徐々にハッキリしトレイシーが言った言葉を理解するのに時間はかからなかった。

『そうそう、それで女達泣きながら去ってんたんだよなあ。あの時のイソップ先輩はカッコよかった。よっぽど愛染が気になってたんだね。』

「それはそうだけど彼女って言ってたの?付き合ってないよ私、」

『分かってる。その場を収めるための嘘かもしれないけど、本気で怒るイソップ先輩の顔は大切な人を守る顔だったよ。僕が保証する。後でお礼言いなよ。』


驚きのあまり聞きたいことも沢山あるけど本人に聞いた方が早いと思い、とりあえずメールでお礼を言ったが詳しくまでは聞けなかった。

明日のサークルの時に聞くと決意し今日は医療室のファンウジン先生に家まで送ってもらった。


鏡を見ると頬が少し腫れていた。
明日までには腫れを抑えれるようにしっかり冷やしケアをしてから眠った。
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