第2章 イソップ・カール
大学に行き授業を済ませサークルに参加する。
私は人に見られないように2人の秘密の場所である部屋に入る。
イソップ先輩は私の事を見て突然抱き着いてきた。
『心配したんだ。目の前で叩かれてる君を見て抑えられなかった。』
抱きしめてる手は震えている。
私はイソップ先輩の背中に手を回し抱きしめ返す。
「心配かけてすみません、ファンの子達にキツく煽ってしまった私の責任でもあります。」
『君は悪くない。きっともう嫌なことは起きない。起きても君を守る。』
そう言われても嫌じゃないと思えるくらい。
この人は本気で言ってるのが伝わった。
『愛染さん、出会ったばかりでまだ君の知らない所のが多いけど、一目惚れなんだ、僕と付き合って欲しい。』
イソップ先輩は真剣に私に伝える。
その真剣さに私もちゃんと思ってることを伝えた。
「私もイソップ先輩のことまだ分かりません。けど一緒に居ると居心地がいいです。そばに居て欲しいってワガママになってしまいます。私で良ければお願いします。」
イソップ先輩は少し黙り込んだ後、私を見つめ近付いてきた。
唇に暖かい温もり。
(イソップ先輩とキスしたんだ...)
『どうしよう。今すぐ君をものにしたい。止まりそうにない。愛染ごめん。』
イソップ先輩に呼び捨てで呼ばれ、またキスされる。
さっきよりも深い。