第2章 ●終わらない快楽*火神大我
「……っん、…。」
今日は青峰とストバスで散々1on1をした。
そのせいかやけに身体が重い。
家に帰るとすぐにシャワーを浴びて、軽くストレッチを済ませたあとベッドに潜り込んだ。
疲れていたのかすぐに意識は途絶え、体重が何倍にもなったようにベッドに落ちていく感覚がした。
初めは熟睡していたが、お腹の辺りに違和感を覚え段々と意識が浮上してくる。
いくら身体が重いからって、流石にこの感覚はおかしい。
お腹の辺りに限定して重量感を感じる。
それにさっきから唇にふにふにと柔らかい感覚が数回にわたって降ってくる。
いい加減寝心地が悪くて、重たい瞼をゆっくりと持ち上げる。
すると、まだピントが合わずぼやぼやした人影が見えてきた。
…はぁ?誰か入ってきたのか?
呆けた頭がぼんやりとそれを認識した途端、頭が一気に覚醒し目が醒める。
「お前、誰だ…!っ!?」
身体を起こそうと力を入れるも全く身体が動かない。
なんだっ、これ。
金縛りってやつか…?
唯一目だけは動かせるらしく、俺のお腹の上に跨る人物を見上げると、
ーーそこにはとてつもなく整った顔をした女がいた。