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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第6章 「ブランチ」





『疲れる〜』





「そうか、残念だな。


ちょっといいもの見つけた、


週末にさやかと一緒に
散歩行こうと楽しみにしてたがな。」





そう来られると弱い。




惚れた弱み、と認めるのは
まだ理性が邪魔をする。





『行ったら何かいいことある?』




「ちょっと楽しくて
得なことがあるかもな」





ちくしょう!この釣り師め!





『......分かったよ!
でも自転車持っていって。
帰り、疲れたら後ろに乗せて』





そしてさやかは寝室の扉を閉めて
服をあれこれ吟味しはじめた。




散歩に適した、それでいて
春らしいちょっと可愛い服。




運動は嫌いだし歩くのも嫌い、




それでもリヴァイに誘われると
浮かれてしまう自分が少し悔しい。





「ほう......悪くない」




『別に特別おしゃれしたわけじゃ...』





言い訳がましく緑色の
パーカーの裾を引っ張る。




インナーに白いTシャツを入れて
ボトムは無難にスキニーだ。




一応軽く化粧もした。





「中はTシャツ一枚か?」




『うん...でも長袖だから』




「少し薄着だな、
......まあ歩いてたら
あったかくなるだろう」





リヴァイはといえば、
バイトに来ていった服を
コートとセーターだけ抜いて
そのまま着ている。




さやかと入れ違いで
寝室に入ってコートと
セーターを片付け、
薄手の上着を羽織った。


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