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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第5章 「気持ちが傾く」





『......どうしたの、これ』




「買い物に行ったら駅前で配ってた
エステか何か近くにできるらしい
その宣伝かなんかだ。」




『....!』




「......とっとと食って
ゆっくり風呂にでも入れ」




と、いつも眉間に
シワを寄せているリヴァイだが、




今は優しい目つきをしていた。




熱めのお湯が張られた
バスタブに入浴剤を入れる。




カモミール、効能はリラックス。
今のさやかには図らずもぴったりだ。




湯気に載ってふわっと
浴室に柔らかな花の香りが広がる。




かかり湯をしてお湯の中に
ゆっくりと体を沈めていくと、
花の香りが近くなった。





「おい、さやか」





外から声をかけられて、
さやかは思わず一気に
お湯の中に沈み込んだ。





『は、はいっ?!』





派手な水音をBGMに
裏返った声で返事をする。





「今から台所で洗い物するから
シャワー気をつけろ」




『......はぁい』





台所でお湯を使っていると
シャワーの温度が不安定になるので、
その注意らしい。




リヴァイがそのまま台所に
立ち去る足音がした。




さやかのほうは
鼻先までお湯に浸かる。


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