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松野家のトリップ少女

第14章 おたんじょうび会ダジョー


「......分かったジョ。みんなとケンカしたくないから、お金は貸さないジョ」

「おそ松兄さんも、もしここで100万貰ったとしてもし返してなんて言ってきたら返せる?」

「...多分300年かかっても無理。」

「...働けよ...まぁそこはいいけど。返せないでしょ?別にハタ坊さんはあげたものを返せなんて言わないとは思うけど...もしもの事を考えると怖いよね。だからお金はあまり貸し借りをしないほうがいいの。貰いモンでもダメ。分かった?」

「......ちぇ、はぁ~い、」

はぁ...ため息出そうになるわ。コイツら子供か?さては私より子供だな?

「ごめんなつき。ここは本来僕が言うところだったのに...」

「いいよ別に。チョロ松兄さんには期待してなかった...こともないけど。」

「うっ...」

そんでどよ~んという雰囲気になる。あぁ...だからこんな真面目腐ったこと言いたくなかったんだよ。助けてって目を精一杯トド松に向けた。すると...さすが

「.........あっ、イイこと思いついた。ハタ坊さ、実はボク達みんな無職なんだ。だから仕事ちょうだい。みんなハタ坊の所で働いてそれでお金貰おうよ。」

トド松天才!!

「いいジョ!みんな社員になるジョ~!友達だジョ~!」

「フッ、ここでハタらくってわけか。ハタだけに」

すぐに反応してカラ松に向けてバズーカ打つ一松は、なにか訓練でもしていたのだろうか。てかバズーカどこから出した。



「我がフラッグコーポレーションには試験も面接もございません」

奥の部屋へ通された私たちは、ボーイからフラッグコーポレーションの説明を受けている。ちなみに私はまだ高校生なので働きません。先に断ってあるから大丈夫。

「入社の条件はただ一つ...ハタでございます。」

「...は?」
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