「新テニ×マヨイガ」理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
第1章 理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
「けど、ここで何もしないわけにもいかねえ。相手がオレのちょっとしたトラウマなら、このラケットを使って乗り切るしかない!」
丸井は大きなレジ袋のナナキにサーブを打ちます。
「やれやれ、結局、あなたはナナキ相手に刺激ですか。ん、揺れなくなった。地震の正体をナナキと知ったから怖くなくなったのでしょうか……」
「良かったね、木手くん。丸井くんも大きなレジ袋のナナキを刺激させているようでサーブをナナキに当てないよう、手加減して打ってる。何か考えがあるんだ。あたしも負けてたらダメだ。目の前にいるのは過去のあいつじゃないんだから」
マイマイはここで光宗のことを思い出し、男子高校生の姿をしたナナキを真っ直ぐと見つめていました。
その間、丸井は木手と大きなスーパー袋のナナキへサーブをし、追い払おうとしますが、少年たちが一発打つごとに、ナナキは1コずつ五百ミリのペットボトルや、野菜、お菓子類等々を飛ばしてきました。
「く、オレたちのサーブ、効かねえ。反対に物がどんどん飛んでくる。マイマイさん、大丈夫ですか!?……ってあれ?」
「彼女がいなくなっていますね」