「新テニ×マヨイガ」理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
第1章 理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
丸井たちは、急にいなくなったマイマイの姿を探しますが、どこも見当たりません。男子高校生の姿をしたナナキも消えていました。
「丸井くん、彼女の姿を探すの後回しにしませんか」
と、木手が言うと、丸井は風船ガムをふくらませ、話すとき弾けます。
「そうだな。今は目の前のナナキだな」
丸井がそう言い、威嚇のサーブを何発か打ち、大きなレジ袋のナナキを怯ませようとしました。
しかし、ナナキは怯むどころか、どんどん中身の物を飛ばしてきたのです。丸井は自分に飛んできたものを打ち返していました。
木手は打ち返さず、縮地法を使いながら、かわしていたのでした。
「ぴゅ~、キテレツ、すげ~」
丸井は口笛を吹きながら感心し、飛んでくる物を反射神経で打ち返していました。
「丸井くん、今がチャンスでは?」
「へ?」
「ナナキに勝つチャンスですよ」
「木手、悪いが、お前の言いたいことがさっぱりだ」
「丸井くん、スーパー袋のナナキの中身を見て下さい」
木手のその言葉でようやく丸井は解ってきたようです。
「中身が空っぽだ。と、いうことは重さが軽い!」