「新テニ×マヨイガ」理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
第1章 理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
「丸井ブン太。で、隣にいるのはキテレツ」
「木手永四郎です」
丸井が『キテレツ』と紹介するものだから、訂正しながら自己紹介していた木手です。
「マイマイさん、シクヨロ」
「うん、シクヨロ。ところで、あんたたち思ったんだけど、ボロボロじゃない。どうしたの……」
マイマイは片目をケガし、包帯をしている丸井と、身体中傷やあざだらけの木手を見て苦い表情をしていました。
「あ~、いや~」
と、丸井は笑い、
「転びました」
ウソを言っていた木手です。
「大変だったね。傷薬とカットバンあるよ」
マイマイの手当てにより、木手は少し痛みが楽になります。
「ありがとうございます」
「良かったなぁ、キテレツ」
「友だちのこと言ってるけど、あんたも目のとこ、包帯ゆるくなってるよ。ほら、直してあげる」
「あ、すみません」
マイマイに包帯を巻き直してもらった丸井はお礼を言い、ポケットの中からガムを出し、彼女に差し出します。
「風船ガム、いいの?」
「はい、まだいっぱいあるので」
「サンキュー」
丸井からもらった風船ガムを早速食べ、ふくらませていたマイマイです。