「新テニ×マヨイガ」理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
第1章 理想のペア、マイマイと納鳴村脱出!!
元来た道に戻らず、丸井と木手は先を進み、誰か合宿所の関係者を探していました。
しかし、進めば進んだだけ深い森の中へと入って行ってしまった2人です。
「げ、ここはどこだろい……」
「あなたについて行っただけで、どうしたら、こんな森の中に来るのですか?」
木手が半ば呆れ顔で尋ねます。
「おかしいな。合宿所の中ってこんな森になっていたっけ……」
「保健室へ行くだけで、なぜこうなるのですか……」
2人が森の中で立ち止まっていると、高校生くらいの女の子が少年たちの目の前を通り掛かったところ、話し掛けます。
「あ、あんたたち、納鳴村の人?」
「な……」
「ななきむら?」
高校生の女の子の問いに丸井は木手と顔を見合わせていたのでした。
「納鳴村の人たちじゃないか。ってことは、あんたたちも納鳴村に迷い込んだ人たちなのね」
女の子は丸井と木手をそれぞれ見て言いました。
「あなたこそ、何者ですか? こんな森の中でどうしたのですか?」
「君、誰……?」
「ちょっと、あたしのこと疑ってるでしょう。あたしは、マイマイ。あんたたちは?」