「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第7章 Staring eyes5ー5(ファイブゲームスオール)
あの一件から、一夜が明け、丸井は木手のことを避けるようになります。
まだ、丸井の心の中は半分、本当は高校生たちに木手は命令なんてしていないと、信じられずにいました。
亜久津「おい、てめー」
トレーニングの走り込み中、丸井はうっかり、前を走っていた亜久津仁とぶつかってしまったようです。
丸井「わり……」
亜久津「ふん」
幸い、亜久津は丸井にこれ以上、絡んだりしてきませんでした。
千石「丸井くん、どしたの? 調子でも悪い?」
たまたま、走り込みグループが一緒だった千石に丸井は声を掛けられました。
丸井「ちょっと、疲れが出ただけだろい」
千石「ハードだからなー。でも、今日はコーチ同士の会議が午後からあるから、午後は休みだよ、ラッキー。さっき、青学の堀尾くんから聞いたんだ」
丸井「お、午後、休みか。本当、ラッキーだな」
千石の言う通り、本日のトレーニングは午前中で終了し、勝ち組メンバーはそれぞれ午後は好きなことをしていました。