「新テニスの王子様」理想のペア、Staring eyes
第4章 Staring eyes 2ー2(ツーゲームオール)
Uー17合宿所に入ってから、青学中二年の桃城武と高校三年の鬼十次朗のシャッフルマッチが終えたあと、合宿所にある温泉に立海中と、比嘉中がたまたま合同で入っていました。
丸井「ふー、さっぱりしたー。ジャッカルたちは長風呂だからなぁ。って、あれ?」
温泉から上がったあと着替え、立海の丸井ブン太は扇風機を浴びていると、鏡の前でドライヤーをかけていた人物が目に入ります。
比嘉中の木手永四朗です。しかし、セット前の彼を丸井は初めのうちは木手と気づいていませんでした。
丸井はセット前の彼をどこかで見覚えあると思っていました。一年前、沖縄へ修学旅行へ行ったときのことを少し思い出します。
木手「?」
丸井が隣に来たことに気づいた木手は、ドライヤーを止め、丸井の方を見ました。
丸井「あ、わり、いつだか会ったことある人に似てたからな。えっと、あんたは確か……」
木手「比嘉中の木手永四朗ですよ、丸井ブン太くん」
丸井「ああ! 髪型がちがっていたから、わからなかったよ。木手くんだな! あんた、いろいろ、碁石屋とかこぼし屋とか好き勝手言われているそうじゃねえか」