第3章 創り上げられる信頼
本日は朝からエレンの巨人化についての実験が行われることになっている。
エレンはまだ巨人化をコントロールできているわけではないので、もし自我の無い巨人になって暴走したとしても、その場で拘束できる井戸の中で巨人化することになった。
エレンは既に井戸の中に、私達は兵長とハンジさんが井戸の中のエレンに声をかけているのを少し離れたところで馬に乗って見守る。
それにしても、巨人化とはどんな感覚なのだろうか。
一度実物とは対面したが、人間が巨人になるなど俄かに信じ難かった。
どうやら説明は終わったようで、兵長達も私達に合流する。
そして、ハンジさんが合図となる信煙弾を撃った。
さぁ、どうなるか…。