第2章 新たに迎え入れられる者
「そんなことより手当てしないと。」
「そうだよー。でも中々面白かったよ?シャーロットとエレンのラブシーン。」
「馬鹿なこと言わないでください…!」
ハンジさんは、ニシシ、と笑いながら私の隣にしゃがみこむ。
「しかし派手にやられたね。歯が折れちゃったんだよ、ほら。」
ハンジさんはハンカチに包んだ歯を見せる。
「エレン、口の中見せてみてよ。」
ハンジさんに言われたエレンは口を開けた。
…え?…歯が生えてる。
エレンの口の中の歯列に欠けたところは見当たらなかった。
その部屋にいたエルヴィン団長、リヴァイ兵長、ミケさん、ハンジさん、私、そしてエレン自身も驚き、誰も声を出せなかった。