第2章 新たに迎え入れられる者
ウォール・ローゼ奪還作戦後、あの翡翠色の瞳の青年、エレン・イェーガーは中央の憲兵に捕らえられているらしい。
2日前にエルヴィン団長とリヴァイ兵長がやっとの事で面会許可を得て、エレンと話をしてきたらしい。
面会してからというもの、リヴァイ兵長はブツブツ文句を言いながらも、常にエレンの事を意識しているようだった。
「エルヴィン団長、シャーロット・アメルです。」
「あぁ、入ってくれ。」
「失礼します。」
明日はエレンの処遇を決める兵法会議が開かれるとのこと。
それに関して私に話があるらしいが、一体何だろう。
「エルヴィン団長。何か御用でしょうか?」
「あぁ、単刀直入に言うと、明日の兵法会議に君も同行して欲しい。」
「…私がですか?」
エレンは絶望的なこの状況に舞い込んだ一筋の光。
謂わば人類の希望だ。
何としてでも調査兵団が勝ち取り、人類の救済に歩を進めたいところ。
その為か、ここ数日は幹部達は会議室に籠もってエレンを勝ち取るための作戦を練っていた。