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小桜
第2章 正体**
「・・・・・・・なあ水穂」
「どうしたの悠仁くん?」
「・・・・・・・ちょっと」
悠仁くんは私の手をとって病室の外へでた。
「いたい、はなして?ねえ、悠仁くん…」
「水穂」
彼がわたしの方を向いた。
少し、怖い顔で。
「お前、本当に覚えて無いんだよなぁ?」
「拓海のこと?」
悠仁くんがコクリと頷いたので私は、
「覚えてないよ、名前しか」
こう言った。
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