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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第14章 世界を見る旅


「な、なんで…ここに。幽霊が!!」
『失礼な…本物ですよ。』
「そ、そんなわけねェ!!悪霊たいさーん!!」
『本当に失礼ですね。ねェ…ベックなら分かりますよね?』
「…ふッ、当たり前だろ。その髪どうしたんだ?」

前の時ようにタバコをふかしながら、私を見てくれていた。

「生きてたようで何よりだ。アン」
「えッ、えッ!?!」
『まァ、傷は負いましたが。あ、髪でしたね。バサッと切り落としました。追われる身になったので。』
「簡単に言うな…俺は前の方が好みだった。」
『へぇ…それは初耳ですね。こんな小娘に興味ないと思ってましたよ…フフフ』
「ふッ、言ってくれるねェ」
「おいおいおいおい!! ベック!!アンは俺の嫁だぞ!!! 手を出すな!!!」
『いや、嫁じゃないです。』
「うるせェ!!俺に会いに来たんだろ?な?」
『いや、すごい偶然にこの島についたんです。で、たまたま船が見えたので挨拶にでもと。』

シャンクスはこちらに飛びついてくる勢いで近寄ってくる。が、それを後ろの船員たちが止めていた。

「お頭にこんな子はあわねェって!!?!」
「離せよ!お前ら!!」
「離れろってそら、俺たちのセリフだ!!!」
『で…ここが新しい拠点ですか?』
「あぁ…海軍の上の奴らにでも言うか?」
『まさか。今は裏切り者の幽霊ですよ。』
「そうか…まだ時間があるなら少し飲んでくか?」
『えェ、お邪魔します。』
「おっしゃー!!! 野郎どもォォ!!宴だァ!!!」
「「「おォォォォ!!!!」」」

寒い雪の中、海賊たちは酒を片手に焚き火を囲み、歌い飲み食う。楽しそうな宴は何時間も続いた。

「ッアン!! 俺はお前が好きだ!」
『アリガトウゴザイマス』
「本気なんだッ!! 俺は…お前に会えればと思って海に出たんだ!!!」
『ヘェー』

それは赤髪海賊団の下っ端が発した言葉だった。酒の席だ酔った勢いとやらもあるのだろう。みんなもノリで応援をしたりしていた。

バキンッ…それは、木製のカップが割れた音だった。みんなが一点に目をやり、そこから冷たい空気が出ていた。

「ほォ、それは本気で言ってるのか。」
「お頭…」
「コイツは俺のだと宣言した。それを奪うってことはどう言うことかわかってんだろうな」

体がピリピリとする感覚…覇気。
下っ端くんは泣きべそ顔だ
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