【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第97章 ※突貫工事※
「ネコマムシは初めてだったねい、俺の奥さんのアンだよい」
「お、おっ!奥さんだにゃーーーと!?!」
『挨拶が遅れました、アンです。マルコの奥さんと1番隊副隊長してます』
「おぉーー!マルコも結婚したいと思うことがあったんだにゃぁ、こりゃ参ったわい」
「うるせぇよい」
少し恥ずかしそうにしているマルコはネコマムシに照れるにゃいと揶揄われていた。
「あぁ、そうだ、なんか頼みがあったんだってな、何のようだよい」
「嫁さんがあるやつにゃー言いづらいんだが、わがらと一緒にワの国へきて欲しい」
「…そりゃぁ、どういったことだよい」
「麦わらが動き出しておるのは知っとるか。」
麦わらと言われて、最近ニュースになっていたルフィ達の動向を思い浮かべていた。どうやら、ビックマムと一戦やり合っていたらしい。
「麦わらか…最近よく新聞に出てるねい、今回は何をしようって言うんだよい」
「カイドウを 伐つ!!」
「『なっ!!』」
四皇の中でも死なないと噂されているあのカイドウをルフィが伐つと言うの!?
「わがらはワの国のおでん様に恩がある!今、この力をその息子、桃ノ助が求めておる。これに答えんは御恩に報いることだ」
「そりゃ、わかる…だが、おれは…」
「まだ白髭のおやっさんが生きとるは重に承知しておる、だが…今しばらくで構わん…力を貸してはくれんか!!」
ネコマムシは頭を下げて頼んでいた。
「お、おいやめろよい」
「こんな化け猫の頭一つで済むならかまーはせん」
『…ネコマムシさん』
「頭を上げろよい、ネコマムシ。俺だってお前たちの力になれるなら行ってやりてえよい、でも、俺には仲間がいる親父がいる、守らなきゃならねえアンがいるんだよい、わかってはほしい」
『大丈夫だよ、マルコ。』
マルコはきょとんとしてこちらを見ていた。
『エースもいる、他の隊長もいる、何よりも私がいるよ。守られるだけじゃないことくらい知ってるでしょ?それに、ルフィが何かを理由にマルコを求めているのなら助けてあげてほしい。』
「ゆがら…何でいいやつなんだにゃ」
「アン…でもよい」
「いってやれェ、マルコ」
後ろから聞こえた声は親父様のものでどうやら話を聞いていたらしい。
「俺ァ、老いて喧嘩には参加できねェ…だが、行きてェと息子を引き止めるほど弱くなってねェつもりだ」