【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第97章 ※突貫工事※
眩しい朝日に照らされて目を覚ます。どうやら2人来て昨日は甲板で寝入ってしまったようだ。ここ最近は事務や夜の相手などであんまり寝れていなかったなと少し反省する。
暖かい気候の島なので暑いとか寒いとかもなく、その上マルコが抱き抱えていてくれたおかげで私は快適だった。
「んぁ、お…はよい」
『ん、おはよう』
まだ眠たそうなその目は閉じるんじゃないかと思うくらいに細く、意識もうつらうつらといった感じだ。
『ねぇ…今日は「マルコちゃん!おーい、マルコちゃん!ちょっとでときてくれよー!」あぁ…また呼ばれてるね』
「ほんと懲りねえばあさんだよい」
『マルコのその力は人を救える力だよ!だから、早くいってあげて』
「仕方ねぇよい」
めんどくさそうにいっているものの、頼られていることが好きな分、その顔には笑顔がある。
「でね、来ないかとばーちゃんが!」
「今日は美味しいのがわね…」
「そう言えば、」
周りを囲まれているのは見えているが、四方から話しかけられていて少し困っているようだった。
『あ、「アン副隊長!!こっちにきてくださいー」ん、今行くよ』
2人の目はパチンと会うけども、それ以上何もすることはできずに2人とも別々の方向は進んでいくのだった。
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「なんかあったんすか?」
そう聞いてきたのは比較的新しく入った新人だ。後ろで先輩隊が置いた声をかけてきた。先輩たちはその空気を察してかおい、やめとけなんて声をかけている奴もいた。
『いや、いままで外でも中でも一緒だったのが当たり前だったからなんとなく離れるのが寂しいような感じがして…』
「まあ、そうっすよね、あんなに一緒にいたら。」
少ししょんぼりした雰囲気が流れ始めると「大丈夫っすよ!」なんで声かけてくれる優しい船員たちだ。
『ありがと、みんな』
「もちろん、」
「アン副隊長は俺たちの妹なんすから!」
「あとマルコ隊長の奥さん!」
「そうっすよ、安心して待ってましょ!」
『そうだね、悩んでても仕方ないし、部屋の方でも決めようか』
部屋はだいぶ関西が近づいてきたかな…という具合だ。
「ベットはここでいいですか?」
『もっと日当たりのいいところがいいな。』
「穴開けて窓ひろげるのもありっすね!」
『そんなもできるの!』
あれからすぐに窓増設に伴い、さらに工事を進めた。