【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第97章 ※突貫工事※
『これは重要な任務である!』
「アン副隊長…何が任務なんですかい?」
『いい?マルコ隊長の部屋に防音設備を施すのよ』
「「「へっ???」」」
私が行なっているのは、モビーディック2号を普段管理してくれている船大工チームを呼んで防音設備の設置依頼だ。
『なによその間抜けた声はー』
「何を言い出すかと思えば…」
「そんなの許すわけないでしょ、あのマルコ隊長が!」
『ふふーん、それが許可されたんだよねー、あの!マルコ隊長に!』
バンッと机に置いた紙には確かに船工事の許可とマルコのサイン、親父様のサインが書かれている。
「おお、本物だ」
「なら、いいのか」
『ね、だから!明日から1週間、島につけることにしたからお願いします!島は親父様の大好きなあの島だよ』
「「「はい、かしこまりました!!」」」
よろしくねと行って出ていけば、船大工たちは張り切って図面を引っ張っていた。実はあの紙は、マルコは内容は知らずにサインしている。まぁ、方法は簡単だ。
ーー数時間前…
『ねぇ…これ、サイン欲しいんだけど…』
「なんのやつだよい?」
『そこはいいから…お願い?』
「ッ!!構わねェよい」
スラスラと書かれたサインに心の中でガッツポーズを決め込んで部屋から出ようとするとまぁ、止められますよね。
「欲しいものだけ奪うのも海賊だが…交渉つうなら俺は大歓迎だよい」
腕を引かれた拍子に、ポスっとマルコの膝の上に収まると上をむかされて甘い甘いキスをされた。
『んっ…や、マルコ…仕事中…』
「関係ねェよい」
キスをしながらやわやわと胸を弄られると、こちらもスイッチが入ってしまう…。そっと、水を伸ばし部屋の鍵をカチャンと閉めるとそこはもう私たちの空間…。
「ノり気なアンも好きだよい」
『こんなふうにしたのはマルコだよ…っん』
声を出さないように我慢しながら進む情事は余計に興奮するもので激しくなる一方だった。
『ァァあッ…も、もっと…ゆっくりッ』
「なら、中締めるのやめろよいッ」
グチュグチュと鳴り響く水の音がいやらしく聞こえる。
「アァー、そろそろ出すよい」
『や、ッぁ、待ってッ!んんんッ!!!』
急に激しくなる律動に呼吸も、何もかもが追いつかない。
『イ、クッ!!』
「ッくッ」
荒々しい呼吸の中でどくどくと放たれるものを受け止めるだけだった