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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第95章 夫婦とは


「ひでぇ!!」

エースを揶揄っている隊長たちから離れてリアスの元に向かった。

『大丈夫だった?無事だよね』
「アンちゃん、さっきはありがとう。人質なんて慣れたものだから大丈夫よ」
『よかったー』
「助けてくれてありがとう」
「アンちゃんがいなかったらあの下劣なやつたちに何されてたかわからないわ!」
「ほんとにそうよねー」

さすがうちのナースは気持ちもお強い。

『怪我がなくてよかったよ』

リアスの首から垂れていた血は他隊員の刺された時の血だったようで傷一つついてなかった。

「大丈夫よ、だから、そんな顔しないで」
「顔が真っ青よ?」
『あぁ…ちょっと疲れちゃって、久しぶりだったから』
「あ、マルコ隊長!」
「話は終わったかよい?じゃ、こいつはもらってくな」
『あ、ちょっと』

マルコに急に抱き抱えられて、治療室を後にした。

ーーー
Marco side

戦闘の時のアンはいつも無茶をしがちだ。俺たちを頼ろうともしないその姿に少しだけ悲しさが募る。今回は人質が出てしまった。怪我人も何人も出た。アンの心が壊れてないか不安だ。

ナースたちのところに歩いて行く姿もヨロヨロとしていて、顔色も悪かったように感じる。

「昔のことでも思い出したんじゃね?」

エースがそう言ってきた。さすが兄貴だな、そいうところは気づけるんだな。

「わかってるよい」

船内に入っていくとナースたちに声をかけている姿を少し見守った。確かに顔色もさっきより悪くなっていた。

「あ、マルコ隊長!」
「話は終わったかい?じゃ、こいつはもらってくな」

何度持ち上げても軽いままのアンを抱き抱えて自室へ歩いて行くと、アンも辛かったのかギュッと抱き返してくる。

「なんでも話せよい、俺たちは夫婦だろい?」
『ん、ありがとう。』

部屋に入るとベッドにそっとおろして、布団をかけてやる。そして自分は他の仕事に戻ろうとしたが…

『マルコ…一緒にいてよ』
「はぁぁ…どうなってもしらねェよい」
『いいよ…どうなっても』

そう言ってベッドに手を引いてくるアンは確信犯だ。戦闘後は俺たちも多少色々溜まるものもある。

「優しくできねェかもしれないよい」
『ん、』

それだけ言うと部屋に鍵をかけて、俺たちはベットの上で服を脱いで抱きしめあった
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