【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第95章 夫婦とは
そう言って、乗り込んできた海賊は新人の海賊の胸を刺した。
「グアッ!!!」
『やめて!!』
「次は惜しいがナースにするかな」
なんて言いながらリアスの首に血まみれの刀を当てた。
「アン…大丈夫よ!私たちは覚悟の上よ!」
「そう、気にしないでいいわ!」
「俺たちも海賊っす!」
『大丈夫だよ、必ず助けるよ…武装色硬化…水薙刀』
「そんな水で何ができるっていうんだ?ガハハハ」
『そうね、例えばあなたの首を落とすこととかかな?』
シュッと横に動かすと海に届くような大きな斬撃が飛んだ。少しずれてからブシュッと音を立ててリアスを抑えていた男の首が落ちた。
『身長差があってよかったよ、簡単に首が落とせる』
「お、お、お、かしら!」
目の前で1番強いと思っていたお頭の首が落ちたんだ、それは驚くだろう。彼らもなんとか新世界を生きてきたのだから。その力は自惚れるほど自信もあったはずだ。それがこうも簡単にへし折られているのだ。
「ただの老ぼれが率いてるだけの海賊団だろ?」
「こんなに強いわけ…」
『あなたたちが相手にしているのは元四皇が率いていた海賊団。今はその地位になくても強さは何も変わらない。勘違いしないでほしいわ、たかだか5億の首で私たちを敵に回したことを後悔なさい』
バンッと薙刀で甲板を叩くと、大きく海が動き四隻の船を深海へと飲み込んで行った。
「こ、これが大海の天使…!!」
『家族に手を出したことは許さない。死んで後悔できたらいいわね』
「ヒッ!!」
完全に怯えてしまって人質の手を離してしまっていた他の奴らを一掃するの時間はかからなかった。ゴロゴロと下に落ちていく首に気分の悪さを感じる。刺された隊員は幸いにも命に別状はなかったようですぐに師長とデュースに治療されていた。
「無理してないかよい?」
『ん…』
「全部1人ですることねェだろー?」
「俺たちの立場がー」
『ま、みんな無事でよかったね!』
久しぶりの戦闘を終えて祝杯だーーっと盛り上がる甲板の隊員たちは死体を海にドンドン落としていき掃除をさっさとしていた。
『なんか新しい戦い方生み出しちゃったねー』
「シャボン戦闘な」
「隙つかれるからとんでもないよね」
「戦えばいいからいいじゃん?」
『エースはことの深刻さが分かってないよね』
「なんだとーーー!」
「馬鹿だからない」
「確かに」