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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第95章 夫婦とは


船は無事にリゾートアル島から出航し数ヶ月が過ぎた。あのあとみんなとの別れは大変だったがその話はまぁいい。

「アンちゃーん、これ頼むね」
『はい、チェックしますね』

今は半期に一回の各隊管轄の島の状況報告書の提出期間なのだ。これで大忙しになるのは隊長だけではない、副隊長はもちろん各隊員も資料を集めたりと大忙しになる。暇になるのは新人すぎて管轄のわからないものや、手をつけたくないからと逃げ回っている隊長、主に1人、ぐらいなもんだ。

「どうよ?うちの管轄、完璧でしょ?」
『うーん…これ、資料偽造してるでしょー、ここら辺の数値とかあからさまにおかしいし、いかにも今描きましたって感じが出てるよ?』
「嘘ォ、わかったの??さすがその目は伊達じゃないねェ。」
『サッチ????』
「ごめんごめんって!ほんとに悪気はないの!でも4番隊は朝昼晩って飯の仕込みしてる中で管轄の島に何人か出さなきゃいけないわけじゃん?そうすると人手が足りなくなっちゃうのよ」
『うーん、言い分はわかった。でも偽造はダメ、偽装したところに線引いてサッチのサイン書いてね、あとで反省文出るかもしれないからね』
「そんなぁ…」
『でも次の管轄領域会議には4番隊の負担減らせるように案は出すからね』
「アンちゃん!!それでこそ俺の妹!!」
『あ!抱きつくなァ!!』

そう叫んだあとサッチは一瞬で横に吹っ飛んでいった。

「俺の嫁にさわんじゃねェよい」
『あーぁ、マルコが隣にいるの見えてるだろうに』
「ッゴフ、知ってるさ、それでも俺はアンちゃんに触れたい!」
『きもいよ、さすがに』
「ひどっ!!前みたいにサッチお兄ちゃん、だいすき!って言ってもいいんだよ!」
「『言ってない!』よい!!」
「あーぁ、夫婦になると兄弟が触れるのもだめなのねーちっ!!」

悪態をつきながらサッチは書類を記入して提出してから部屋を出て行った。

『寂しいのかな?マルコ取られて』
「お前の考え方は毎回おかしいよい」
『ま、いいや、次の人どうぞーー!』

次の人を促すと入ってきてのはハルタ

「まぁ、喋りかけづらくはなったよね。マルコの独占欲すごいしー」

はいっと渡された資料に目を通すと不備もなかった

『さすがハルタ!完璧!』
「でしょー!あんまり束縛すると嫌われるよ!マルコ」

なんて言いながら出て行った。
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