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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第93章 ※はじめて※


マルコと2人で夕陽を眺めていると、空がだんだんと暗くなっていく。海岸では焚き火が始まったのか、明るい光がちらほらと見える

「アン、もう一回いいかよい?」
『ん…』

マルコと2人、上の監視用のところでゆっくりと空を眺めながら何度目かわからないキスをした。

何度目かわからないキスは最初の触れるだけのキスではなく、どんどん深くなっていく

「アン…ん…」
『マッ……ん…ルコ…』

息もできないような深いキスに幸せを感じる。

「あァ…今日はこれ以上進む気はねぇんだがよい…ちょっとだけ味見したくなってくるねい」
『え…』

向かい合っている状態でマルコの膝の上にいる私の首元に顔を埋めてちくりと小さな痛みを伴う跡をつけていく。

『や…いたっ…』
「これからここにつけれるのは俺だけだよい。俺以外のがあった時は覚えとけよい?」
『ん……ッア……』
「きもちいいかよい?声が漏れてるよい」

やわやわと胸を揉まれているだけなのに、気持ち良くて声が出てしまう。

『ア…ッ…』
「アン…やっぱり我慢できそうにねェよい」

水着一枚で隔たっていただけの薄い装甲は簡単に剥ぎ取られる…そう思った時

ざわざわと船の甲板を動いてる気配を感じた。

「ちっ…帰ってきたみたいだねい」
『うん…』
「やめるかねェ…アンの声は他の奴らに聞かせたくない」
『…』

みんなが帰ってきているのに恥ずかしいという気持ちと、もっとしてほしいという気持ちの板挟みになっていた。

「そんな顔したら止まらなくなるよい?」
『……もう、我慢しないで欲しい…』
「…わかったよい」

マルコはちょっと待ってろいと一言声をかけると下に降りて行った。

ーーーーーー
Ace side

「親父〜、アンみてねェ?」
「グララララ…察してやれェ」
「は?」

何言ってんだよと言おうと思った時に後ろから俺を呼ぶ声がいくつも聞こえた

「なんだよ!サッチ、イゾウ」
「お前、あの2人の気持ち気づいてんだろー?」
「察してそっとしといてやんな」

あぁ、そういうことか。

「何ムスッとしてんだよ」
「いや、なんか複雑な気持ち」
「まぁそうだろな。アンちゃんのことが大好きなら、2人の幸せを願ってやれよ、お兄ちゃん」
「妹離れする時がきただけさね」
「そうか…」

複雑だ…
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