【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第92章 リゾートアル島 6日目
『知ってたよ…マルコの気持ちもみんなの気持ちも痛いほど。だから、そんな心配そうな顔をしないでよ…ねぇ、マルコ。私も好きだよ。歳の差なんて気にしない、マルコはカッコいいし…もっと自信を持っていいよ』
少し目の光が戻ったような気がする。ゆっくりとこちらを見つめるマルコのその瞳にまたドキリと心臓がなった。
「本当に自惚れていいのか…本当にいいのかよい」
『しつこいなぁ…私はマルコが好きだよ。この先ずっと…』
「アンッ!!!」
ギュッと抱きしめられた…その温もりは何度も覚えがあった、何度も何度も抱きしめてくれたその暖かさは忘れもしなかった。
「アン…好きだ…愛してるよい」
『私も愛してるよ…マルコ』
夕焼け色に染まる空は暖かく私たちを照らしていた。
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Marco side
気持ちを伝えるとき怖いというのはよく聞いた話だ。俺には関係ないと思っていた。これから家族は白髭海賊団だけで俺が嫁をもらうなんて考えることはなかった。アンに出会うまでは…
正直、自信はないが確信していたなんて言ったらアンは怒るだろうな。足首の刺青も、鎖骨に入れてた刺青も青い炎は俺の象徴だろい?
『マルコ…苦しい』
「あァ、悪いねィ」
考えながら抱きしめ過ぎてたのかアンが苦しいと言ってくるまで気づきもしなかったよい
「これで手を出しても問題ないねィ」
『え?』
キョトンとしているアンの顔を少し持ち上げるとアンは察してくれたのかずっと目を閉じていた。ゆっくりと触れるだけのキスをした。『んっ』なんで可愛く漏れた声に下で疼くものがあったが、ここは大人の正念場
「堪んねェない」
『何が?』
「アンとすると色々我慢するのが大変だよい」
『…我慢しなくていいよ?』
キョトンとした顔で言っているところを見るとこの先何が起こるかなんて想像もしてねェんだろう。
「はぁぁ…そんな顔でそんなこと言ってたたら足腰立たなくなるまで襲っちまうよい」
その言葉を聞いて理解したのかブワッと赤くなる顔にクスリと笑みが漏れた。
『そっかそうだよね…これからは恋人になるんだもんね…あわわわ』
本当に可愛いやつだよい
「これからは色々覚悟しとくことだねい」
再びキスをするとまた赤くなるアンに愛しさが溢れた。