【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第92章 リゾートアル島 6日目
「ま、ま、まさか!!!こんな海賊どもから選ぶんじゃなかろォなァ!!」
『お、おじいちゃん!!』
「許さん!許さんぞォォ!!」
おじいちゃんはメラメラの実を食べているわけではないのに炎が立っていた。
ーーー
Marco side
「おいマルコ…お前、殺されるんじゃェか」
「それは俺も思ったよい」
「今ここで言ったらいいんじゃない?」
「おォ、いい案だな。」
「そうだね、親父もいて、ガープもいる。ここでだ、お義父さんたち娘さんを嫁にくださいって言ってみたら?」
そんなの本人にもまだ何にも言ってねェに言えるかよい
なんて言葉を言えばきっとこいつらはまだ言ってねェのと俺を責め立てるだろうなァ…
どうやらガープと揉めていたアンは終わったのか、ガープは親父と話してる。間でポツンと座っているアンと目があった。
ふわりと笑っている顔にこちらも笑顔になる。まだ周りでぎゃあぎゃあと騒いでる奴らを尻目にその場を立ち上がり船の甲板は上がった。
ーーー
マルコと目が合ったような気がしたんだけどな…目があったすぐにマルコは甲板の方へ行ってしまった。おじいちゃんたちも話してるしと酔ってきている家族を置いて、マルコの後をおった。
甲板に上がると海を眺めているマルコがいた。家族はみんな海岸で大騒ぎをしているので甲板はシンとしており波の音だけが響いていた。
『マ…「なぁ、アン」…なに?』
マルコは真剣な顔でこちらをみた
「お前と出会ってもう何年たったか…今思えば海軍の時に見たあの時からこの気持ちはあったのかも知らねェ…」
『…え…』
「お前が死んだと思っていたあの2年間は俺は後悔をし続けた…あんな思いはもうごめんだ…」
苦痛な顔を示しているマルコにズキンと心が痛む
「アン…お前が好きだよい…俺はこんなに歳も離れてるし…カッコ良くもねェ…情けないと思われるかもしれないが…正直自信がねェ…だから断ってくれてもかまわねェよい。お前の素直な気持ちを聞いてもいいか…?」
心配そうな顔…少し俯きぎみに私をみて、そしてゆっくりと紡いでくれるその言葉一つ一つが本当に愛おしいと思った。
『私が死んだとき…お父さんに教えてもらった。たくさんな花が咲いた丘でこの花ひとつひとつはお前を思ってくれていた人々が涙と共に流しその気持ちに咲いた花だと…』