第92章 リゾートアル島　6日目

「てめェら、覚悟はできてんだろうな！！！」
「やってくれたねぃ」
「俺のリーゼントを…罪は大きいぞ？？」
「「「「ひっ！！！」」」」

水の膜がうまく機能したようで、大したダメージはなく３人は眉間に青筋を浮かべていた。

『にしし！』
「グララララッ！！ほどほどにしてやれェ！」
「そうだ！３人、大人気ないぞ！！」
「普段から迷惑かけてるからさね」

周りの隊長たちが見守る中、大人気ない３人はしっかり隊員たちにきついお灸を据えていた。

『あー、かわいそうに。』
「なーに、1人だけ逃げれると思ってんだ？？」
「そもそもはアン…お前が企んだことだろい？」
「流石の俺でも許せることと許せないことぐらいあるのよー？」

後ろから黒いオーラを感じたい私は親父さまの後ろに隠れた。

『…ごめんね？』

首を傾けて、目をうるうるさせる。

「ま、そーいうときもあるよな！」
「仕方ねェよい」
「もー、次からしないでよ？」

“へ、ちょろ”と思ったのが正直な気持ちだ。

「グラララララ！仲良くしろォ！」

なんとかマルコたちが収まったことを確認して、私たちはリゾートアル島、最終日をスタートさせた。

「アンちゃんー？こっちでビーチバレーしましょ？」
『リアス！お姉様方！！』
「ほら！白ひげさんは監督しててくださいまし！」
「グララララッ、構わねェ！やってやれ！」
「能力はもちろん禁止ですからね！」
『はーい！』
「じゃあ、行きますわよー！」

パンッと勢いよく飛んでくるビーチボールを打ち返す。

「やるわねー！！」
『伊達に鍛えてない！』

「おい、みろ！ナースたちアン副隊長が胸揺らしながらビーチバレーしてんぞ！！」
「なに！！？」
「うわー、やべェ！！」

周りにはいつの間にか外野が増えており、試合も白熱していた。

「あのアンとやりあうとはねェ」
「まぁ、能力なしってことは、覇気だけだろ？」
「ナースたちも使えるからねい」
「そりゃ、いい勝負になるな」
「うっほー！！乳の揺れ方が！！！」
「「「お前は見方が悪い！！！！」」」

サッチが鼻の下を伸ばしている顔を確認すると、そこめがけて武装色を纏わせたビーチボールを思いっきり飛ばした。

「グベッッ！！！」
「「「自業自得だ/な/ねい」」」

『お姉様方の胸は私が守る！！』
「違うわよ！」